免疫と漢方

シェーグレン症候群と漢方

シェーグレン症候群とは、口内乾燥症や乾燥性角結膜炎をおこす自己免疫性の疾患です。
自己免疫性の機序によって、涙腺や唾液腺、その他に膵や気道、汗腺、食道、胃、膣などの外分泌腺などに慢性の炎症が生じることによっておこります。

症状としては、眼の乾燥感(ドライアイ)、灼熱感、異物感、角結膜の充血などがあります。
その他に、口腔乾燥(ドライマウス)、口腔粘膜の萎縮や潰瘍、虫歯の多発、皮膚乾燥、関節炎などがあります。また、耳下腺腫脹も良くみられます。

治療としては、耳下腺腫脹や関節炎などの症状がでているときはステロイドや免疫抑制剤などを使いますが、その他のときは、非ステロイド性消炎剤や対症療法が主体になります。

シェーグレン症候群の漢方治療

漢方でのシェーグレン症候群の治療としては、その人それぞれの体のバランスを整えながら、体の水分を保つ力を強める漢方薬などを使います。

漢方薬の例としては、麦門冬湯や生脈散、滋陰降火湯、麦味地黄丸などがあります。
その他にも、その方の体質にあったさまざまな漢方薬を使います。

※漢方薬の服用は、漢方の専門家にご相談の上で服用ください。