季節の漢方

梅雨を快適に過ごすための漢方

梅雨の時期は、じめじめとして気持ちまで憂鬱になってきますよね。

また、なんとなく体が重だるい,頭が重い、関節が痛いなどの体の不調を感じている人も多くいます。これらは、湿気のせいなのですが、漢方では、この湿気のことを『湿邪』といいます。

この『湿邪』は、体にいろいろと悪さをしますが、一番影響を受けやすいのが『脾』という臓器です。(※脾は消化や吸収に関係する臓器)

『脾』が『湿邪』の影響を受けると、食欲不振、吐き気、むくみ、肥満、下痢、軟便、疲労感、口臭などのいろいろな症状がでやくすなります。

その他に湿が関係してこの時期に悪化しやすい症状としては、
にきびやアトピー、脂漏性皮膚炎などの皮膚病、頭痛、関節痛などがあります。

この湿邪の影響を受けないようにする漢方養生としては、
①水分の取りすぎに注意する。
②水分を取るときは、ビールやジュースなどの冷たいものは避けて、なるべく温かいものをとるようにする。
③体を冷やす食べ物(サラダや刺身、南国の果物など)はなるべく少なくする。
④水分代謝をよくする作用のある、玄米やはと麦、キノコ、海藻類、根菜類、かぼちゃなどをよくとる。
⑤適度な運動をして発汗を促す。
以上のことに注意して、梅雨の時期を快適に過ごしましょう。