季節の漢方

インフルエンザの漢方治療と予防

新型インフルエンザが流行っているようです。

今年は、予防接種のためのワクチンも不足しているようで、心配ですね。

予防には、まず睡眠をしっかりとり、食養生を行い、過労やストレスを避けて、自身の免疫力を高めることを心がけましょう。
また、人ごみを避けて、外出後はしっかりと手洗い、うがいを行うことも大切です。

漢方では、インフルエンザの予防や治療に、板藍根(ばんらんこん)と言う生薬を良く使います。
(※中国では、風邪やインフルエンザが流行する時期に板藍根を煎じて飲んだり、うがいをすることが常識になっています。)
板藍根は、アブラナ科のホソバタイセイの根を乾燥させたものです。

板藍根と一緒に、体のバリア力を高める黄耆という生薬の配合した漢方薬なども一緒に服用するとより効果的です。
例としては、玉屏風散や補中益気湯などがあります。

もしインフルエンザになってしまった場合は、天津感冒片や涼解楽、麻黄湯、葛根湯などの漢方薬で治療します。もちろん板藍根も一緒に服用します。

免疫力を高めるために、冬虫夏草なども併用すると効果的です。