不妊症に良い漢方薬

不妊症によく使う一般的漢方薬の処方を解説しています。

以下にあげた漢方薬以外にも体質によって、他の漢方薬を使う場合も多くあります。
服用する場合は、漢方の専門家にご相談をおすすめします。


当帰芍薬散

不妊症によく使う漢方薬に、当帰芍薬散があります。
昔から、日本漢方では不妊症によく使われていた処方で、妊娠中の安胎薬としても使われます。


当帰芍薬散は、血虚症(体の中の血液の全体量が不足している)の治療の基本方剤である「四物湯」という漢方薬から地黄と言う生薬を除いたものに、水分代謝に良い沢瀉、ブクリョウ、ビャクジュツという生薬を加えた漢方薬です。
ですので、この当帰芍薬散は、血液が不足してして、水分代謝の悪い不妊症の方に良く合う漢方薬になります。


当店に不妊症でご相談に来られる方の中には、病院で漢方を処方されていて飲んでいたという方も多くいらっしゃいます。その場合、多くがこの当帰芍薬散を飲んでいたという人が多い感じです。


また、不妊症以外でも、病院で生理不順で漢方をだしてもらっている場合も、この当帰芍薬散が処方される割合が多いようですが、あまり効果がなかったとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。(病院で効果があった方は、当店に来ないのであたりまえですが・・・) このような方は、当帰芍薬散が体質に合っていないかった場合がほとんどです。


◆当帰芍薬散の成分◆
トウキ、シャクヤク、センキュウ、タクシャ、ビャクジュツ、ブクリョウ


六味地黄丸(六味丸)

不妊によく使う漢方薬として、六味地黄丸(六味丸)があります。


六味地黄丸には、六つの生薬が配合されていて、主薬が「地黄」という生薬のため、六味地黄丸という名前になったそうです。この漢方薬は、腎陰虚症の人によく使う基本処方の一つです。


腎陰虚症の主な症状は、寝汗や口の渇き、めまいや耳鳴り、夢精、微熱、頻尿、足腰のだるさなどがあります。


不妊症では、腎陰虚の人によく使います。また、不妊周期調整法では、低温期の時期に使うことが多い漢方薬です。


不妊症以外には、小児の発育不良や痴呆症、自律神経失調症、糖尿病、慢性腎炎、甲状腺機能亢進症、気管支喘息などいろいろな病気に使われます。


◆六味地黄丸の成分◆
熟地黄(滋陰補腎)、山茱萸(養肝渋精)、山薬(補脾益腎)、沢瀉(清熱利水)、茯苓(健脾利水)、牡丹皮(清熱涼血)


杞菊地黄顆粒

不妊症によく使う漢方薬として、杞菊地黄顆粒があります。


杞菊地黄顆粒は、腎陰虚を治療する六味丸に、肝に関係する枸杞子と菊花という生薬を配合したもので、肝腎陰虚に使います。


肝腎陰虚証の主な症状としては、足腰のだるさ、耳鳴り、体の熱感や手足のほてり、のぼせやいらいら、寝汗などの腎陰虚症の症状に、肝陰虚にともなう目の疲れや視力減退、手足の震え、筋肉のひきつりなどがあります。


一般的には、「肝の疲れは目に出る」と言われうように、目の病気によく使われ漢方薬です。


不妊症の治療では、肝腎陰虚証の人に使いますが、不妊症の周期調整法において、低温期の時期に服用していただくことが多い処方です。


◆杞菊地黄顆粒の成分◆
地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、枸杞子、菊花


参茸補血丸

参茸補血丸は、当店で不妊症の人によく使う漢方薬のひとつで、イスクラ産業さんから発売されている中成薬です。


効能効果:
『次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病後の体力低下、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え性』


この漢方薬には、腎陽虚証の人によく使う「杜仲」や「鹿茸」、「ハゲキテン」と言う生薬が配合されています。それに加えて、補血作用のある「当帰」や「竜眼肉」、補気作用のある「人参」、「黄耆」、血液の流れを良くする作用のある「牛膝」が配合されています。


これらの作用により、気血両虚で腎陽虚を伴う不妊症の人に使いやすい漢方薬になっています。


不妊症以外にも、腎陽虚と気血両虚に伴う人の貧血や、冷え性、生理不順、疲れなどに使用します。


◆参茸補血丸の成分◆
オウギ、リュウガンニク、ゴシツ、カラトウキ、トチュウ
ハゲキテン、ニンジン、ロクジョウ



当帰四逆加ゴシュユ生姜湯

不妊症や婦人病によく使う漢方薬として、当帰四逆加ゴシュユ生姜湯があります。


この漢方薬は、冬にしもやけができたり、冷えると下腹部が痛んだりする方で、血虚(血液の全体量の不足)と冷えのある体質の人に合った処方になっています。


配合生薬は、当帰と芍薬、桂皮、細辛、木通、大棗、ゴシュユ、生姜、甘草になります。
これらの生薬全体で、血液を補い、体を温めて、血液の流れを良くしていきます。


不妊症以外に、一般的によく使う症状としては、
しもやけ、冷え性、生理痛、頭痛、冷えから来る胃の痛み、冷えからくる関節の痛みなど、血虚と冷えが関係している症状に幅広く使います。



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