肝臓病(肝炎)の漢方

肝臓病(肝炎・脂肪肝)の漢方

 

肝臓は、薬物や毒物等の解毒や胆汁の産生、そして栄養分の生成や貯蔵等の様々な働きをしており、“肝心要(かんじんかなめ)”という言葉どおりに肝臓の健康は人間にとってとても大切です。

 

肝臓の病気には、ウィルス性肝炎、アルコール性肝炎、脂肪肝、肝硬変があります。

 

ウイルス性肝炎には主にA、B、C、D、E型があり、血液を介して感染するB型肝炎とC型肝炎は、感染後に慢性肝炎に移行することがあります。

 

慢性肝炎が悪化すると、肝硬変に移行し、さらに進むと肝臓ガンになる場合もあります。

 

肝炎の症状

肝炎では全身倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐・・があります。
これらに引き続いて黄疸(おうだん)が出現することもあります。
また、全く症状が出ないこともあります。

 

肝硬変になると、腹水や黄疸、女性化乳房、睾丸萎縮、首や胸・頬に赤い斑点、掌の両側が赤くなるのような症状が現れます。

肝炎に対する漢方の考え方

 

漢方

漢方では、肝臓病に関して主に以下のように分類して考えます。

 

肝気鬱結:肝の機能の失調により、気の巡りが滞った状態です。
【症状】情緒不安定、イライラしやすい、脇部や腹部が張りや痛み
【治法】肝気の巡りを良くする漢方薬を使います。

 

肝胆湿熱:肝胆が、湿熱を持った状態です。
【症状】口が苦い、脇の張った痛み、食欲不振、黄疸、尿が黄色い
【治法】肝胆の湿と熱を取り除く漢方薬を使います。

 

肝陰虚:肝の陰液が消耗した状態です。
【症状】顔や手足のほてり、口が渇く、目の乾燥
【治法】肝の陰液を補う漢方薬を使います。

 

気血両虚:気と血の両方が不足した状態です。
【症状】疲れやすい、だるい、食欲不振、軟便、めまい
【治法】気と血を補う漢方薬を使います。

 

お血:血の流れが滞った状態です。
【症状】くすみ、夜間に悪化する痛み
【治法】には、血の流れを良くする漢方薬を使います。


 

 

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